むびれぽ

フィルムを喰らう!~感情中毒の巣窟~

あの恐竜たちが帰ってきた!『ジュラシック・ワールド』

あの恐竜たちが帰ってきた!『ジュラシック・ワールド』

彼らが帰ってきた!

「イスラ・ヌブラル島」。この映画の舞台となる島の名前です。

その名を聞いただけで、ティラノサウルスやヴェロキラプトルなどの恐竜たちが暴れまわるあのシリーズを思い浮かべたのならば、おめでとうございます。あなたは相当のマニアです。ちなみに筆者はこの原稿を書くにあたり、資料を見返してから島の名前を思い出しました。

マイクル・クライトンの小説を原作とした『ジュラシック~』シリーズとしては4作目となる本作では、旧パークは恐竜のテーマパークとして生まれ変わり、人気の観光地となっています。そこにはラプトルを始めとしたシリーズでお馴染みの恐竜たちもいれば、新種のハイブリッド恐竜インドミナス・レックスもいます。

さらにこの作品には、一作目のオマージュが随所に見られるのが、前作ファンにも嬉しいところ。

例えば遺伝子学者のヘンリー・ウー。彼は一作目の『』にも登場しており、本作でも同じような仕事をしています。

他にも、廃墟と化した旧ビジターセンターが登場しますし、クリス・プラット演じる主役のオーウェンが着ているジャケットは、旧パーク恐竜監視員のものと同じ型です。そして何より原作の表紙を飾り、シリーズの真の主役ともいえるあの恐竜が……おっと、それはご自分でお確かめ下さい。

災いを呼ぶのはいつも…

しかしいつも思うのですが、こう言ったアクション・パニック映画には必ず、「災いをよぶ」人間が登場しますよね。興味本位、もしくは考えなしに行動し、災害や事件を引き起こして周囲を恐怖のズンどこに突き落とす人物が。本作品でのそれは、ブライス・ダラス・ハワードが演じるパークの運営責任者のクレア、そしてその甥のザックとグレイです。

まずクレアに関してですが、彼女はそもそもパークの恐竜たちを、商品としか考えていません。つまり、簡単に自分が管理できるモノだと考えているわけです。

ですからシロナガスクジラくらい大きなモササウルスにイルカショーのようなアトラクションをさせたり、檻の中でも最高時速48kmで走れ、ヴェロキラプトルと同等かそれ以上の知能を持ち、ライフルの弾をものともしない硬い皮をもつTレックスより大きなハイブリット恐竜を作ったりします。彼らにかかれば我らヒトなど実に簡単に食われてしまうのに。

そしてパークを訪れた彼女の甥っ子ザックとグレイも、恐竜の危険性を認識していない点では同じで、彼らの不用意な行動が引き金となり、恐竜たちが飼育領域の外へと逃亡して観光客を襲うことになるのです。

ヒーローとラプトルの絆も見どころ

そんな災いを呼ぶお馬鹿さん達を助けるのが、我らがヒーロー、オーウェン。海軍出身でパークではヴェロキラプトルの飼育員、というよりリーダーであるマッチョマンです。

彼とラプトル達との仲は種族を超えたもので、ラプトルたちの檻に誤って落ちた飼育員を助けるために、オーウェンが間に入って止めるシーンはYoutubeで人気の動画となり、真似する人も沢山います。更には映画の中盤で、インドミナスを狩る為にバイクでラプトル達と疾走するシーンには、見せ場の一つです。

前3作ではヴェロキラプトルは悪役として扱われることが多かったのですが、本作では善玉よりの存在として描かれており、ラプトルのリーダーであるブルーとオーウェンとの別れのシーンは涙なしには見られませんでした。

テーマパークで追体験

残念ながら、もしくは幸いにして、現実世界にジュラシック・パークもワールドも存在しませんが、テーマパークで映画を追体験することはできます。

「Universal Studio Japan」のジュラシック・パークエリアには亜熱帯植物が生い茂り、映画に登場してきたサファリカーも展示されています。

・ザ・ライド®」ではTレックスも登場するリバークルーズを楽しめ、「ザ・フライング・ダイナソー」では、本作品でプテラノドンに捕らえられて宙を舞った、クレアの秘書であるザラの気分が味わえます。
ただし、「ザ・フライング~」の体験談では、「乗ってから帰宅するまでの記憶がない」なんて言う恐ろしいものもありますので、心臓の強い方だけどうぞ。

作品情報

原題:『Jurassic World』
出演者:、ジュディ・グリア
監督:
シリーズ作:『』『』、『
原作:『』『ロスト・ワールド』マイクル・クライトン著

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Hiro Miyama
はじめまして。作家兼ライターの海山ヒロ(みやまひろ)と申します。

物心つく前から映画好きの両親に連れられ、映画館へ。そして家族のだんらん時に見ていたのは、各放送局の洋画劇場でした。おかげでしっかり映画好きに育ったわたしは、今日もまた、世界の片隅で映画への愛をこうしてつづっています。

ついつい口ずさみたくなる様な音楽に、悲喜こもごもの物語。そして素晴らしい衣装や舞台装置に夢のような風景が詰まった映画は、総合芸術です。
そんな数々の名画達に出会うお手伝いを、すこしでも出来れば嬉しいです。
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