むびれぽ

フィルムを喰らう!~感情中毒の巣窟~

イタリア・ローマにて、『天使と悪魔』の聖地巡礼

「聖地巡礼」とは?

あなたは、「聖地巡礼」という言葉―――行動をご存知でしょうか。ちなみにココで言う「聖地」とは、キリストや聖人、仏陀などゆかりの地ではなく、映画やドラマの舞台となった地、撮影された土地のことです。そう。聖地巡礼とは、それらの土地を訪れ映画やドラマの世界を追想する、ファンならではの行動のことなのです。

かくいうわたしも、トム・ハンクス主演の『天使と悪魔』のロケ地であるイタリア・ローマでその聖地巡礼をしたことがあります。もう10年も前の事になりますが、その時の悦びは今も鮮明で、映画を観返すたびに、「あぁそう、そう。あそこ行ったんだよね~」と思い出しています。

『天使と悪魔』の啓示の道

イタリアのローマ。カプト・ムンディ。映画『天使と悪魔』はその永遠の都と、その中の世界最小国家ヴァチカンで撮影されました。本音を言えばロケ撮影されたすべての場所を訪れたかったのですが、日程の関係で無理で。映画でもとくに重要な場所、「啓示の道」の暗号のある教会や広場を巡る事にしました。

それが、「パンテオン」、「キージ家礼拝堂」「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会」、「サン・ピエトロ広場」に「ナヴォーナ広場」そして、「カステル・サンタンジェロ」の6か所です。

まずは「パンテオン」へ

特別イタリアの歴史に詳しくない方でも、「パンテオン」の名をご存知の方は多いのではないでしょうか? 紀元前27年に初代ローマ皇帝アウグストゥスの片腕であるアグリッパが建設し、『テルマエ・ロマエ』で日本でもお馴染みになったハドリアヌス帝が改装した教会。ラファエロの墓があることでも有名です。そしてこの場所を映画でラングドン教授は最初に訪れたのです。

Pantheon ©イタリア政府観光局 Fototeca ENIT

わたしと妹はもう、正面に立った瞬間から大興奮。一応教会ですから声をひそめてはいましたが、ラングドン教授と同じように内部を歩きまわり、天窓を見上げ、「ここでラングドンがこうして~」なんて言い合っておりました。

「地」の場所、「キージ家礼拝堂」

Roma -Piazza del Popolo ©イタリア政府観光局 Fototeca ENIT

続いて訪れたのは、「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」。映画で「地」を指し示すとされた「キージ家礼拝堂」がお目当てです。上の写真はその教会前の広場。大きなオベリスクが目印です。

「キージ家礼拝堂」には映画で描かれていた通り、赤い大理石で作られたオベリスクと、盾を持つどくろの描かれた床の大理石があります。そして、暗号が隠されたとされる、「ハバククと天使」の像も。映画のように床のどくろは動かせませんが、教授と同じように「この天使の指の先に、次の暗号が……」なんて彫像にはこっそり触りました。

「サン・ピエトロ広場」で同好の士と出会う


©イタリア政府観光局 Fototeca ENIT

お次の暗号、映画で言うと「風」を示すものがあるのは、「サン・ピエトロ広場」。映画ではコンクラーベの行方を見守る大群衆が詰めかけていましたが、わたし達が訪れた時は観光客がまばらにいる程度。

ですので、安心して妹と「ウェスト・ポネンテ(西風)~」なんて叫んでおりましたらば。「もしかしてあなた達も?」と、アメリカから来たと言う女性達に声をかけられました。

聞けば、彼女達も「聖地巡礼」すべく訪れたけれど、4つの場所の位置がよくわからないとのこと。同好の士を助けるべく予備に持っていた地図にマークをつけてお渡しすれば、歓声を上げて喜んでいただけました。

またいつか。そして何度でも


©イタリア政府観光局 Fototeca ENIT

その後もラングドン教授が危うく撃たれそうになった「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会」、噴水にもぐって教皇候補を助けた「ナヴォーナ広場」を巡り、誘拐犯と対決する「カステル・サンタンジェロ」でコンプリート! 朝から夕方まで移動し続けて疲れましたが、広いローマの街を十字に跨る「啓示の道」を教授と同じようにたどれたので、大満足の一日でした。

その時使った地図は、教授と同じく各暗号の地を十字のラインで結んで、アルバムに貼ってあります。その地図を開いてラインをなぞりつつ、「前回行けなかった、カステル・サンタンジェロの秘密の小道にも行かなきゃな~」なんて考えている、今日この頃です。

イタリア政府観光局(ENIT)

公式HP:http://visitaly.jp/

*今回ご紹介した「聖地」などの最新情報は、こちらでどうぞ。「カステル・サンタンジェロの秘密の小道」ツアーなど、映画にまつわる企画も色々ありますから、旅行前にぜひチェックしてみてください。

ABOUT THE AUTHOR

Hiro Miyama
はじめまして。作家兼ライターの海山ヒロ(みやまひろ)と申します。

物心つく前から映画好きの両親に連れられ、映画館へ。そして家族のだんらん時に見ていたのは、各放送局の洋画劇場でした。おかげでしっかり映画好きに育ったわたしは、今日もまた、世界の片隅で映画への愛をこうしてつづっています。

ついつい口ずさみたくなる様な音楽に、悲喜こもごもの物語。そして素晴らしい衣装や舞台装置に夢のような風景が詰まった映画は、総合芸術です。
そんな数々の名画達に出会うお手伝いを、すこしでも出来れば嬉しいです。

LEAVE A REPLY

*

Return Top